越前の魚でナベカは人気です。
特段珍しくなく、水面下10センチの水深から見れるので、体験ダイビングでも見ることができます。
そんな身近な魚であるナベカですが、生態写真を撮影するのにうってつけの被写体になります。
例年5月から8月ごろまでと長い期間産卵行動を観察することができます。
特に産卵時期の個体は、オスメス共にカラフルです。
水深1mくらいと浅いですが、じっくり観察できますよ。
産卵が近くなると、オオヘビガイの殻などの小さい穴をオスが綺麗に掃除します。

そして、メスを誘導する時は、オスが婚姻色で色が黒っぽくなります。

そして、近くを通りがかったメスを巣穴に誘います。

メスがある程度の数を卵を産んで、穴から出るとオスがすぐに穴に入り精子をかけます。
そして、また近くを通りかかったメスを誘い巣穴に誘導を繰り返します。
生みたての卵はオレンジ色のグミのよう。

巣穴が卵でいっぱいになるまで続けられます。
産卵後羽化するまで、オスが卵を守ります。
ナベカのオスはイクメンです。
ハッチアウトのチャンスに出会って、撮影したいです。
この記事へのコメントはありません。